[詳細な印刷] 設定は、Revu 内蔵の印刷処理エンジンを制御します。PDF で図面やドキュメントにブレンドモードまたは透明度が設定されていると、印刷時間が大幅に長くなる可能性があります。正確に印刷するために、重なり合う線や半透明領域の正しい色が決定される必要がある場合には、フラット化処理が必要です。最小限の時間で最良品質の印刷を実現するために、印刷処理を制御する 5 個のオプションを使用できます。[印刷エンジン] を選択することで、使用する手法を制御できます。
詳細な印刷設定を表示するには、 [印刷] をクリックして [印刷] ダイアログボックスを開き、[詳細] をクリックします。[詳細な印刷] ダイアログボックスが表示されます。
[詳細な印刷] 設定は、プリンタごとに個別に保存されます。選択されたプリンタの名前は、ダイアログボックスの上部に表示されます。設定は、[デフォルト] ボタンをクリックすることでデフォルト値にリセットできます。
印刷エンジン
画像 / ベクトル / グリッド (デフォルト設定):PDF を分析し、透明度が存在しない場合、ベクトル情報のみがプリンタに送信されます。透明度が存在する場合、図面はグリッドに分割されます。透明度領域を持つ領域では、透明度領域は画像に変換され、ラスタデータとしてプリンタに送信されます。これにより、印刷出力の作成時に透明度情報が保持されます。[グリッドのサイズ] では、 ラスタ画像に変換する領域のサイズを決定します。ほとんどの場合、この設定は 1 インチに維持することをお勧めします。大部分の CAD 図面および一般的な Office ドキュメントでは、通常はこの設定により最高品質の印刷出力が得られます。フォントは効率的にプリンタに送信され、線はベクトル要素として送信されます。プリンタに送信されるデータ量は最小化され、これによりプリンタのパフォーマンスが高速になり、透明度情報が処理されます。
ベクトル (のみ):PDF 内のすべての情報をベクトルデータとしてプリンタに送信するように指定します。通常、[ベクトル] は最小量のデータをプリンタに送信します。 ただし、PDF の不透明度および透明度は印刷されません。これは、ほとんどのプリンタでベクトルデータが解釈できず、印刷するための適切な透明度を決定できないためです。
不透明度と透明度の例を次に示します。
不透明度がある塗りつぶしは、完全に不透明になります。
線の結合を含む PDF は、それが存在しないものとして印刷されます。
画像 (のみ):ドキュメント全体をラスタ画像に変換します。これにより、事実上ページの高解像度スナップショットが作成され、画像データがプリンタに送信されます。このため、通常は非常に大量のデータがプリンタに送信されることになります。この設定では透明度情報が保持されますが、多くの場合 PDF の印刷に長時間を要します。レンダリングの基本設定の [印刷の最高 DPI] 設定を使用して、印刷の DPI を設定します。
グリッド (のみ):現在の PDF を強制的に一連のグリッドに分割し、上述の画像 / ベクトル / グリッドの説明のとおりに処理します。
メモ: 透明度と不透明度は、通常は同じものです。不透明度が 100% 以外の値に設定されている場合には、透明度を持ちます。[線の結合] オプションが選択された Revu を使用して作成された PDF の場合、その PDF に透明度が含まれます。
印刷データのタイプ: プリンタにデータを送信するために使用される形式を決定します。デフォルトでは、プリンタのデフォルトのデータタイプが使用されます。EMF は大きなスプールファイルを作成する古い形式です。ただし、プリンタが RAW をサポートしない場合は必要となる場合があります。
図のバンドの制限:[画像] の設定を使用している場合、または PDF が単一の大きなスキャン画像から構成されている場合、この設定により、プリンタに送信される情報を小さなデータのチャンクに分割する条件が決定されます。たとえば、プリンタに送信される印刷データが 16 MB で、[図のバンドの制限] が 12 MB に設定されている場合、[図のバンドの制限] により大きな画像が小さなチャンクに分割されます。画像は、[図のバンドのサイズ] のパラメータに指定された断片に分割されます。たとえば、[図のバンドの制限] が 12 MB に設定され、[図のバンドのサイズ] が 4 MB で、16 MB の画像が検出された場合、それぞれ 4MB の 4 つの画像が送信されます。
デフォルト:設定をデフォルト値に戻します。