マークアップは、PDF に注釈を付ける方法を提供します。これらは PDF の一部ですが、下層のコンテンツの一部ではありません。このため、これらの移動や編集は、PDF コンテンツよりも非常に簡単に行えます。マークアップは常に、PDF のコンテンツとは切り離されていますが、必要に応じてさまざまなレイヤーと関連付けることができます。このヘルプファイルでは、「注釈」と「マークアップ」の語は区別なく使用されている場合があります。
マークアップを作成および編集するためのツールは、[コマンド] バーの [マークアップ] および [測定] グループ、[テキスト] および [図形] ツールバー、および [Tool Chest] タブにあります。さらに、ほとんどのマークアップツールには便利なキーボードショートカットが用意されています (キーボードショートカットの全リストを表示するには、[ヘルプ] > [ヘルプ] > [キーボードショートカット] に移動します)。マークアップツールが選択され使用されるたびに、簡単に再利用できるように、[Tool Chest] タブの [最近使ったツール] セクションに注釈が格納されます。
各ツールの詳細については、「ツールとツールバー」を参照してください。
各マークアップには、マークアップの外観を制御する一連のプロパティがあり、マークアップに関連付けられた情報がまとめられています。マークアップのプロパティは、どのパネルにも表示できる [プロパティ] タブに表示されます。マークアップを右クリックし、[プロパティ] を選択して [プロパティ] タブを表示します。詳細については 「[プロパティ] タブ」を参照してください。
一部のアクションはすべての注釈に共通しています。これらのオプションは、[プロパティ] タブの下部の [オプション] の下で利用できます。
マイツールに追加:簡単に再利用できるように、現在選択されているマークアップを Tool Chest に追加します。
デフォルトとして設定:現在のプロパティ設定 (色、不透明度、太さなど) を、作業中のマークアップタイプのデフォルトプロパティとして使用します。
複数の注釈がグループ化されており、そのグループが選択されるときはいつでも、[オプション] メニューに [グループ化解除] ボタンが表示されます。[グループ化解除] をクリックして、注釈を元の個々のマークアップに切り離します。
マークアップは、編集できないようにロックできます。ロックすると、マークアップに関連したすべてのプロパティが利用できなくなります。
ロックされたマークアップがメインワークスペースで選択されると、そのコントロールポイントは淡色表示になり、移動やサイズ変更を行えないことを示します (次の例を参照)。
最後に、ロックされたマークアップは、グループ化できません。
マークアップをロックまたはロック解除するには、(ワークスペースまたはマークアップリストで) このマークアップを選択し、次のいずれかを行います。
複数のマークアップを同時にロックすることも、ロック解除することもできます。対象のマークアップをすべて選択し、上に記した最初の 3 つの方法のいずれかを使用します。
最も一般的に使用される操作は、マークアップを右クリックしたときにいつでも表示されるコンテキストメニューからアクセスできます。このメニューは、マークアップのタイプ、複数のマークアップが選択されているかどうか、および PDF が 1 ページか複数ページかに応じて異なります。
最も一般的なコンテキストメニュー項目は次のとおりです。
切り取り (
コピー (
貼り付け (
所定の位置に貼り付け (
削除 (DEL) :選択したマークアップを削除します。
ポップアップメモを開く:選択したマークアップに関する情報を入力するための、メモツールと機能が類似したコメントボックスを開きます。
制御点:該当するマークアップへの注釈に曲線パラメータを追加するための、制御点の追加および編集を可能にします。
円弧に変換:該当するマークアップに対して線セグメントを円弧に変換します。
レイヤー:マークアップをレイヤーに関連付け、表示を簡単に切り替えることができます。
順序:背面から前面に重なるマークアップを並べ替えます。
位置合わせ:複数のマークアップを整列させるオプションを提供します。
アクションの編集:ユーザがマークアップをクリックしたときに行われるアクションを決定します。
フラット化:選択したマークアップ (複数可) をフラット化します。
グループ:2 つ以上のマークアップを単一のマークアップ要素に変換します。
グループ化解除:個々のマークアップ要素にグループを分割します。
ロック (CTRL + SHIFT + L):編集できないように注釈を保護します。注釈の制御点が淡色表示に変わり、注釈がロックされた状態であることを示します。ロック解除するには、注釈を選択し、[ロック] を再び選択してロック状態をオフに切り替えます。
応答:マークアップリストを表示し (非表示の場合)、注釈に対する応答を投稿できるようにします。詳細については、「マークアップリスト」を参照してください。
ステータスの設定:マークアップのステータスを設定します。ステータスは、マークアップリストに表示されます。
チェック:マークアップリスト内のマークアップにチェックマークを適用し、多くの場合、注釈が元どおり CAD 図面に取り込まれたこと、または、コメントに基づいてソースドキュメントが更新されたことを示します。
Tool Chest に追加:マークアップを再使用しやすくするために、選択した注釈を Tool Chest に追加します。メニュー項目の上にカーソルを合わせ、現在有効になっているツールセットをサブメニューに表示します。ツールセットをクリックして、注釈をそのセット内に配置します。
デフォルトとして設定:進めているタイプの新しい注釈すべてに対し、現在のプロパティ設定を使用します。たとえば、フリーテキスト注釈が選択された場合、フォントの色、周りのテキストボックスの線の色、塗りつぶしの色などのすべての設定は、現在選択されている注釈での現在の設定がデフォルトになり、再度変更されるまでその設定が続きます。
すべてのページに適用:現在の PDF の各ページに同じ注釈を配置します。同じプロパティがすべてのページに適用されます。
選択したページに適用:複数のページが [サムネイル] タブで選択されている場合、[すべてのページに適用] が [選択したページに適用] になります。[サムネイル] タブで選択された各ページに同じ注釈を配置します。
プロパティ:[プロパティ] タブを表示し、選択した注釈の現在の設定をタブに示します。
色を変更:[複数の色を変更] ツールを開き、複数のマークアップが選択されたときに、色を選択して変更できるようにします。
テキストボックスを自動的にサイズ変更:テキストの周りに適合するように、テキストボックスのサイズを小さくします。
シーケンスの選択:シーケンスのすべてのメンバーを選択します。
計数を再開:選択した [数の測定] の PDF への追加を再開します。
シーケンスを再開:選択した [シーケンス] マークアップの PDF への配置を再開します。