シーケンスは Tool Chest の機能の 1 つです。テキストベースのマークアップにプライマリテキスト要素に割り当てたシーケンスを持たせて、PDF に当該ツールが追加されるたびにシーケンス値を増やしていくことができます。更新するシーケンス値には、数字またはアルファベットを使用できます。下の画像は、PDF に 3 回追加されたシーケンスを表しています。
シーケンスは、ステータスバーで [再使用] を有効にしているかのように自動的に動作します。つまり、一旦アクティブにすると、マウスをクリックするたびにマークアップのコピー (この場合はシーケンスの次の値) が配置されます。PDF にシーケンスを配置するには:
[Tool Chest] タブに表示される [シーケンス] アイコンは自動的に更新され、シーケンスの次の値が表示されます。
シーケンスを停止し、別のツールを使用した場合や、シーケンスを含む PDF を開いた場合でも、いつでもシーケンスに戻れます。そのためには、次のいずれかの方法を使用します。
シーケンスのすべてのメンバーを一度に選択するには、シーケンス内のいずれかのメンバーを右クリックし、[シーケンスの選択] を選択します。シーケンスのすべてのメンバーが選択されます。
シーケンスをリセットすると、同じシーケンスツールを使用して、PDF に複数のシーケンスを配置できます。デフォルトでは、あるシーケンスツールを使用して PDF でシーケンスを開始すると、以後そのツールを使用すると同じシーケンスが継続されます。ツールをリセットして同じツールで新しいシーケンスを開始するには、[Tool Chest] タブでツールを
PDF で既に使用しているシーケンスに何らかの変更を加える場合には、既に配置されているシーケンスに変更が反映されるように、シーケンスを再構築できます。この方法は、通常、[シーケンス] ダイアログボックスで行った変更のみに使用できます。
シーケンスに変更を加えたときに、既存のシーケンスを再構築するための最初の方法が表示されます。具体的には、[シーケンス] ダイアログボックスで適用可能な変更を加えると、影響を受けるシーケンスの再構築を促すダイアログボックスが、自動的に表示されます。このダイアログボックスで [はい] をクリックすると、該当するシーケンスが自動的に再構築されます。
シーケンスは後でも再構築できます。[Tool Chest] タブでツールを右クリックし、[シーケンス] > [ドキュメントのシーケンスを再構築] の順に移動します。
シーケンスを一時的に無効化し、「基本」マークアップを配置できます。これを行うには、[Tool Chest] タブでツールを右クリックし、[シーケンス] > [有効] に進みます。[有効] にチェックが入っている場合は、マークアップは、すべての適切なプロパティを持つシーケンスツールとして機能します。チェックが外れている場合は、通常のマークアップとして機能します。
独自のシーケンスツールを作成して、外観をカスタマイズできます。[四角形] マークアップツールで作成した図形から、基本的なシーケンスツールを作成する例を以下に示します。ここでは取り上げませんが、[スナップショット] や [画像] をはじめとする、ほぼすべてのツールを使用できます。
ツールのアイコンで 2 か所変更します。まず、テキストボックスに最初に入力したテキストは、シーケンスツールの初期値 (デフォルトで a 1) に置き換えられています。次に、小さな三角形アイコンが、アイコンの右下に表示されています。下の画像は、上記の手順による作成「前」および作成「後」のシーケンスツールの外観を示します。
[シーケンス] ダイアログボックスには、シーケンスツールを定義する際に設定できる以下のオプションが含まれています。
スタイル:シーケンスの数字または文字スタイルを定義します。
プレフィックス:シーケンステキストの前に表示するテキストを追加します。
サフィックス:シーケンステキストの後ろに表示するテキストを追加します。
開始:開始値を設定します。
増分:各新規シーケンスを増やす度合を設定します。
シーケンスをリセットする単位:シーケンスを各新規ページまたはドキュメントで再起動するかどうかを設定します。
マークアップが削除されたときに、番号を付け直す:選択すると、削除されたときにシーケンスは自動的に再度番号付けされます。たとえば、シーケンス 3 が削除されると、シーケンス 4、5、6 は自動的に 3、4、5 に再番号付けされます。
次の画像は、シーケンスの番号がどのように自動的に採番され直されるかを表しています。