PDF/A-1b アーカイブ
Revu では、 PDF/A-1b 規格に準拠する PDF ファイルを PDF/A アーカイブファイルに変換することができます。 Bluebeam プラグインの多くは、[ポストプロセス] オプションとして PDF/A アーカイブを直接作成することもできます。これらのプラグイン固有のヘルプファイルを参照して、[ポストプロセス] オプションの詳細を確認してください。
PDF/A-1b は、PDF ファイルの長期アーカイブを目的とした PDF 形式の変形です。PDF/A は、完全な PDF1.4 形式のサブセットです。PDF/A が対応しない要素は削除するか、可能な場合は PDF/A の要件に準拠するように変更する必要があります。PDF/A の要件の 1 つは、ファイルが自己完結していることです。すべてのフォントはファイルに埋め込まれ、ウェブサイトや外部ファイルへのリンクなどのすべての外部参照を削除する必要があります。
PDF/A の要件が厳しいため、一部のファイルに関しては PDF/A に準拠するように変換することができません。これは珍しいことではありません。PDF/A への変換が失敗した場合、 Revu はレポートを発行し、未解決の問題をリスト化します。これにより、目的の PDFを PDF/A に準拠する方法で元のソースから再作成できるかどうかを確認したり、PDF を PDF/A に準拠する状態に変換することを可能にします。
Revu では、 PDF/A アーカイブを作成する方法が 2 通り用意されています。PDF を変換して PDF/A に変えたり (PDF/A のドキュメント 1 つが残ります)、PDF を PDF/A 形式でエクスポートしたり (元の PDF と PDF /A の 2 通りのドキュメントが残ります) することができます。
Revu では、 PDF/A の変換が成功すると、 PDF に加えられた変更の内容、または PDF の変換に失敗した理由を示すレポートが発行されます。既存の PDF を検証して、 PDF/A に準拠しているかどうかを確認したり、準拠しない場合は準拠に必要な変更内容を確認することもできます。PDF/A アーカイブと検証レポートの操作の詳細については、 「PDF/A アーカイブの表示と編集」を参照してください。
ほとんどの場合、PDF/A ファイルは、元の PDF ファイルよりもサイズが大きくなります。これは通常、フォントを PDF に埋め込む必要があることが理由です。
Revu では、既存の PDF ドキュメントを PDF/A-1bに変換することができます。この処理が完了すると、1 つのドキュメント (PDF/A) のみが残ります。
PDF/A への変換を開始するには:
- 変換する PDF を開きます。
-
[ドキュメント] > [PDF/A] としてアーカイブに移動します。[PDF/A] ダイアログボックスが表示されます。ファイルを PDF/A に変換するための手順に関する説明を確認します。
- PDF が PDF/A-1b に準拠していることを確認するには、[検証] をクリックします。レポートが表示され、コンプライアンスの確認、または変換処理前に解決する必要のある問題を一覧表示します。
- PDF の変換を実行する前に修正を必要とする問題がある場合は、[キャンセル] をクリックしてそれらの問題に対処してください。[PDF/A の基本設定] の内容によっては、 Revu が自動的にこれらの問題を処理することもあります。 [オプション] をクリックすると、 [PDF/A の基本設定] が表示されます。
- [名前をつけて保存] をクリックします。[名前を付けて保存] ダイアログボックスが表示されます。
- PDF/A アーカイブの保存先となる目的の場所に移動し、必要に応じて新しい [ファイル名] を入力し、[保存] をクリックします。[PDF/A] ダイアログボックスにレポートが表示されます 。
Revu では PDF を PDF/A ファイルとしてエクスポートし、別のファイルを作成することができます。この処理を完了すると、2 つのドキュメント (元の PDF と PDF/A) が手元に残ります。ただし、これらのドキュメントは別々の場所に保存する必要があります。
PDF を PDF/A にエクスポートするには:
- エクスポートする PDF を開きます。
- [ファイル] > [エクスポート]> [PDF/A としてアーカイブ] へ進みます。[名前をつけて保存] のダイアログボックスが表示されます。
- 保存場所を選択し、[保存] をクリックします。PDF/A ダイアログボックスが開き、 PDF/A レポートが表示されます。
- PDF/A を作成する前に修正すべき問題がある場合、それらの問題はレポート上にに アイコンで表示されます。これらの問題を確認し、[キャンセル] をクリックして問題に対処してから、手順を再開して下さい。
レポートは、PDF/A ドキュメントの作成、作成の試行、または検証を行うたびに生成されます。レポートの各項目には、アクションまたは問題を示すアイコンが付きます。
= ドキュメントは PDF/A-1bに変換済みです。
= ドキュメントに加えられた変更を指定します。
= PDF/A への変換中に解決できなかった問題、または検証処理中に生じた PDF の問題を指定します。
PDF が PDF/A-1b に正常に変換されて保存された場合、PDF/A 準拠のドキュメントを作成するために必要とされた変更はレポートに記述されます。PDF/A が正常に作成されなかった場合、または検証処理に失敗した場合、レポートには PDF に関する問題が記述されます。