Studio オフラインでファイルを操作する
基本的に、Studio プロジェクトとセッションでドキュメントを確認したり共同で編集するためには、オンラインに接続している必要があります。ですが、常時 100％ オンラインに接続しておくことはそう容易ではありません。 Studio では、セッションまたはプロジェクトでの作業中にオフラインになってしまった場合に対処するため、様々な解決策を提案しています。
Studio セッションのオフラインモード
Studio セッションは、オンラインモードとオフラインモード間のスムーズな移行により効率化します。オンライン時に、セッションで PDF に加えられた変更の内容 (マークアップやコメントの追加など) はリアルタイムで更新されます。オフライン時にセッションドキュメントに変更を加えた場合、変更は保存され ( Studio パネルの下部にある [保留] タブに表示されます)、再びオンラインに接続した際に自動的にセッションと同期されます。
メモ ： セッション PDF に加えられた変更は、実際に変更が加えられたのがオフライン時であっても、セッションへのアップロード時 (オンラインに再接続した時) に加えられた変更内容として、 [セッションレコード] に入力されます。ただし、マークアップリスト内の [作成日] 列には、実際の作成日時が表示されます。
Studio プロジェクトのオフラインモード
プロジェクトのフォルダ階層のすべてまたは一部をローカルでデバイスに同期し、Studio へのインターネット接続が有効でない場合もファイルにアクセスできるよう設定することができます。手順は以下の説明を参照して下さい。
プロジェクトファイルの同期
オフライン時にプロジェクトファイルを使用するためには、まず初めに、ローカルにキャッシュされたコピーとしてファイルをデバイスにダウンロードする必要があります。そうすることで、このファイルをオフライン時にも確認することができます。再びオンラインでプロジェクトに接続した際は、必要に応じ、このファイルを使用してサーバのコピーを更新することもできます。
プロジェクトファイルとデバイスの同期
このプロセスでは、デバイスにダウンロードされるファイルとフォルダが選択され、プロジェクトファイルのローカルにキャッシュされたコピーが保存されます。このプロセスにおける選択基準は、デバイスの種類に応じて変わります。プロジェクトファイルを複数のデバイスにダウンロードする場合は、各デバイスでこのプロセスを実施する必要があります。
デバイスでプロジェクトファイルをダウンロードするには：
- プロジェクトに接続します。
アイコンでタグ付けされたファイルとフォルダは、既に同期するように設定されています。- この場合、プロジェクトからデバイスへの一方向のみで、同期が実施されます。デバイスに保存されたものからプロジェクトファイルを更新する方法については、以下の説明を参照して下さい 。
- 新しいファイルまたはフォルダが同期のプロセスに含まれるように設定するには、名前の上にカーソルを合わせて
をクリックします 同期に含む。- フォルダを選択すると、そのファイルとサブフォルダもすべて自動的に選択されます。これらのファイルとフォルダの中に同期したくないものがある場合は、個別に選択解除することができます。
- ファイルを同期するには、[プロジェクト] タブでファイルを右クリックし、
[同期] を選択します。単一のファイルに対して同期を実施した場合は、選択したファイルのみが同期されます。フォルダまたはプロジェクトに対して同期を実施した場合は、初めて同期されるファイルと、最後に同期した後で変更が加えられたファイルのみが影響を受けます。プロジェクトファイルとローカルにキャッシュされたファイルが同一である場合、アクションは実行されません。- ファイルを開いたり、チェックアウトすると、ローカルコピーも自動的にキャッシュされます。
ローカルにキャッシュされたファイルとプロジェクトの同期
このプロセスでは、プロジェクト内で見つかったファイルのバージョンが、デバイス上のバージョンに更新されます。プロジェクトファイルは、ユーザー自身に対しチェックアウトされている必要があります。もしチェックアウトされていない場合は、まず初めにプロジェクトファイルをチェックアウトして下さい。
デバイス上のファイルをプロジェクトと同期するには：
- プロジェクトに接続します。
-
[チェックイン] を選択すると、プロジェクトファイルはデバイス上のバージョンに更新され、再度チェックインが行われます。- [サーバコピーの更新] を選択すると、プロジェクトファイルはデバイス上のバージョンに更新されますが、再度チェックインは行われません。
オフライン時のプロジェクトワークフローの例
プロジェクトをオフラインで使用する場合、次のような例が想定されます。
プロジェクトの進捗状況を調べるために、現場に出かけようとしているとします。このプロジェクトのファイルは、「プロジェクト 101 」という名前の共有 Studio プロジェクトに保存されています。現場にはインターネットアクセスがありませんが、このプロジェクトの2階と3階に関連するプロジェクトファイルを現場で複数確認する必要があります。推奨されるワークフローは次のとおりです。
- オフィスを出る前に、オフライン時に必要となるファイルを
チェックアウトします。- ファイルをチェックアウトすると、ローカルにキャッシュされたファイルのコピーがデバイスに保存されるだけでなく、あなたがファイルを使用していることを他のプロジェクトメンバーに知らせ、オフライン時にファイルに変更が施されることを回避することができます。
- 現場にいる間に、チェックアウトしたファイルに必要な変更を加えます。
- オフィスに戻ったら、「プロジェクト 101 」に接続し、ファイルを チェックインします。
- オフライン時に変更を加えたバージョンでプロジェクトファイルを更新しない場合は、
[チェックアウトを元に戻す] を選択することもできます。このオプションを選択することで、変更を破棄し、チェックアウトを解除することが可能です。
- オフライン時に変更を加えたバージョンでプロジェクトファイルを更新しない場合は、
ファイルをチェックアウトせずにオフラインで編集する
オフラインでの作業時に他のユーザーがドキュメントを編集できないようにするため、編集する必要のあるドキュメントは必ずオフラインになる前にチェックアウトしておく必要があります。この手順は、ベストプラクティスとして強く推奨されています。ただし、インターネット接続が利用できず、チェックアウトされていないファイルを編集する必要がある場合は、[オフラインで編集] オプションを使用することができます。
オフラインアクセス PIN がお使いのデバイスに設定されている場合、オフライン時に Studio ドキュメントにアクセスする際に PIN が必要となります。
オフラインでの作業前にチェックアウトされていないドキュメントに対し、
[オフラインで編集] 機能を使用する場合には、別のユーザーがファイルをチェックアウトして変更を加えた際にバージョンの不一致が生じる可能性がある点に注意してください。このような場合の例を、両者とも以下にまとめています。
オンラインでのチェックアウトなし - 不一致なし
オフライン中にファイルを右クリックし、 [オフラインで編集] を選択します。ファイルが他のユーザーによって同時に編集される可能性があることを、警告ダイアログボックスが通知します。
ファイルは
[オフラインで編集] アイコンと一緒に [保留中の変更] パネルに表示されます。これは、ファイルがチェックアウトされていないことを示します。
この例では、他のユーザーはファイルのチェックアウトも変更も行っていません。
ファイルをオフラインで使用し、サーバに再接続した際にはファイルをチェックインすることができます。ファイルを Studio プロジェクトにチェックインするには：
[保留中の変更] パネルまたはメインプロジェクトリストでファイル名を右クリックし、 [チェックアウト] を選択します。他に不一致が生じていない場合、ファイルはチェックアウトされ、 
チェックアウト済みのアイコンとともに [保留中の変更] パネルに表示されます。ここで、変更が加えられたファイルを [チェックイン] することができます。
オンラインでのチェックアウトなし - 不一致あり
オフライン時に、右クリックして[オフラインで編集] を選択します。ファイルが他のユーザーによって同時に編集される可能性があることを、警告ダイアログボックスが通知します。
ファイルは[オフラインで編集] アイコンと一緒に [保留中の変更] パネルに表示されます。これは、ファイルがチェックアウトされていないことを示します。
この例では、[オフラインで編集] モードで別のユーザーがファイルをチェックアウトして変更を加えたと考えてください。
プロジェクトサーバに再び接続した際、[保留中の変更] パネル内のファイルのアイコンが 
[不一致あり] に変更されます。
この場合、 [名前をつけて保存] を使用し、自身で変更を加えたコピーをコンピューターにローカルで保存する必要があります。
プロジェクト管理者と相談して、ファイルに加えられた変更をプロジェクトチームメンバー間で一貫して共有するために特定の策が練られているかどうかを判断してください。