フォームのプロパティ:計算

[計算] プロパティ は、テキストボックスとドロップダウンフィールドに固有のものです。プロパティにより、ドキュメント内の他のフィールドの内容に基づいてフィールドの計算を実施することができます。適切なフィールドの値が変更されるたびに、計算が呼び出されます。

メモ 数値がグループ化されている限りは、たとえテキストと組み合わされている場合でも、明確な数値を持つフィールドで計算が実行されます。たとえば、 Revu 123Text Text123 などのエントリから数値を抽出することができますが、 T1e2x3t または 123Text123 などのエントリから目的の値を取得するのに問題が発生する可能性があります。

[値は計算されません] :これはデフォルトの計算タイプです。つまり、計算は行われません。

[計算フィールド] :ドロップダウンボックスから [計算フィールド] を選択すると、PDF の他のフィールドの内容に基づいて簡単な計算を行うことができます。

  • Sum (+): このオプションは、選択済のフィールドの合計値を求めます。
  • Product (x): このオプションは、選択済のフィールドを乗算します。
  • Average: このオプションは、選択済のフィールドの平均値を求めます。
  • Minimum: このオプションは、選択済のすべてのフィールドの最小値を求めます。
  • Maximum: このオプションは、選択済のすべてのフィールドの最大値を求めます。

[簡易フィールド表記法][簡易フィールド表記法] を指定して、より複雑な算術計算を行うことができます。以下は、簡易フィールド表記の計算の一例です。

ResultsTextBox = AverageEmployeeSalaryTextBox * NumberOfEmployeesTextBox + TotalEmployeeBonusTextBox–TotalTaxesTextBox

最終的に、簡易フィールド表記で使用される名前は、同等の JavaScript 計算式に置き換えられます。たとえば、上の例は次の JavaScript に変換されます。

this.getField("ResultsTextBox").value = this.getField("AverageEmployeeSalaryTextBox").value * this.getField("NumberOfEmployeesTextBox").value + this.getField("TotalEmployeeBonusTextBox").value - this.getField("TotalTaxesTextBox").value

[カスタム計算フィールド] :このフィールドを使用すると、JavaScript を使用してカスタム計算フィールドを指定することができます。たとえば、ユーザーが正弦波の振幅、周期、位相シフト、垂直シフト、x 座標を入力できるフォームを作成する場合、カスタム計算フィールドは次のようになります。

var amplitude = new Number(this.getField("AmplitudeTextBox").value);

var period = new Number(this.getField("PeriodTextBox").value);

var phaseShift = new Number(this.getField("PhaseShiftTextBox").value);

var verticalShift = new Number(this.getField("VerticalShiftTextBox").value);

var x = new Number(this.getField("XTextBox").value);

 

event.value = verticalShift + amplitude * Math.sin(period * x + phaseShift);