見積もりツールセットの作成
見積もりプロセスは、カスタムツールセットを作成する場合の一例にすぎません。以下の手順では見積もりを例として使用していますが、マークアップツールまたは測定ツールを再利用する必要のあるタスク内容に応じてカスタムツールセットを作成する際にも、同じ原理を使用することができます。より基本的な情報については、Tool Chest の使用を参照してください。
Bluebeam には、このプロセスにおいてユーザーをサポートする基本的な見積もりツールがいくつか用意されています。最初に、Bluebeam のウェブサイトから見積もり記号ツールセットをダウンロードします。
- ブラウザを開き、 www.bluebeam.com へ移動します。
- [サポート] > [Revu Windows] > [Revu 拡張機能] > [ツールセット] > [見積もり] の順に移動します。
- [見積もり]をクリックし、指示に従って、ファイルの保存を選択します。ファイルには .zip 拡張子が付きます。
- Windows エクスプローラーで、ダウンロードした ZIP ファイルへ移動してダブルクリックします。
- Windows のバージョンに応じて、ZIP ファイルがそのまま開くか、ZIP ファイルを解凍するよう求められます。後者の場合、ファイル解凍を行い、解凍されたファイルに移動します。この時点で、.btx の拡張子を持つファイルが表示されるはずです。このファイルをダブルクリックしてインポートします。ツールセットのインポートが正常に完了すると、 Revu はそれを通知します。
例えば、4 番目の種類のタイルのテイクオフ (必要物資見積もり) を Bluebeam の見積もりツールセットに追加するとします。
- Tool Chest パネルを開き、以前インポートした[見積もりツール] のツールセットを特定します。
-
[T3] というラベルの付いたタイルのテイクオフ記号をクリックします。
メモ : 記号モードでツールのラベルを見る場合は、ツール上にマウスを移動するとツールチップが表示されます。
-
このツールを使用してマークアップを作成するには、PDF 上の四角形をクリックしてドラッグします。
-
プロパティパネルを選択し、[ラベル] ボックスに「T4」と入力します。
-
[外観] セクションで、必要に応じて色を変更します。この例では、線の色が濃い緑に変更され、塗りつぶしの色が茶色に変更されました。
-
変更内容が満足のいくものであれば、マークアップを右クリックして [Tool Chest の追加] > [見積もりツール] の順に移動します。
これで、カスタムツールの保存が完了しました。各テイクオフの包括的なツールが完成するまで、必要に応じてこのプロセスを繰り返します。これらのツールはプロファイルに保存されるため、同僚と共有したり、複数のコンピュータ上で使用する必要のある場合は、プロファイルをエクスポートすることで実行できます。
見積もりツールに単価を割り当てる作業は一般的に必要とされるものです。例えば、タイル 4 のコストが 1 平方フィートあたり 1.99 ドルだったとします。マークアップリスト内のカスタム列を使用して、タイル 4 に価格を割り当てると、タイル張りにどれくらいのコストがかかるかを Revu は自動的に計算します。この機能の最も効率的な使用法は、テイクオフ (必要物資見積もり) を作成する前に価格を設定する方法です。こうすることで、各マークアップには事前に正しい値が割り当てられます。ただし、後で価格を入力したり、必要に応じて変更を加えることもできます。 Revu に組み込まれているものを含め、Tool Chest 内のどのツールに対しても、カスタム列を作成して割り当てることができます。
- [マークアップリスト] を開き、[マークアップリスト] > [列] > [列の管理] の順に移動します。[列の管理] のダイアログボックスが表示されます。
-
[カスタム列] タブを選択し、[追加] をクリックします。[列の追加] のダイアログボックスが表示されます。
- 最初の列は、資材の単価を追跡することを目的に作成します。[名前] を入力します。 (例:「単価」)
- [タイプ] リストから、[数字] を選択します。
-
[フォーマット] リストから、[通貨] を選択すると、次のようになります。
- [OK] をクリックします。
- [追加] をもう一度クリックします。
- 2 番目の列は、資材コストの見積もり計算を目的に作成します。[名前] を入力します。 (例:「見積もり」)
- [タイプ] リストから、[数式] を選択します。
-
見積もり計算の数式は、測定の面積に単位あたりの価格を掛けたものとして定義します。[式] フィールドに、式の最初の変数の名前を入力していきます。 (この場合は、「面積」で始めます。) 入力を開始すると、変数のオプションのリストが表示され、すでに入力した内容に最も近いものがデフォルトで選択されます。[面積] の変数を選択します。
-
最初の変数の横に、目的の演算子を入力します。この例では、乗算するため、「*」(アスタリスク)を入力します。
有効な演算子は次の通りです。
- 加算 (+)
- 減算 (-)
- 乗算 (*)
- 除算 (/)
- 累乗指数 (^)
- 係数 (%)
- 可算 (-)
- 演算子の横に、最初の入力と同様の方法で 2 番目の変数を入力します。最初に価格キャプチャ列 (「単価」) を作成したため、使用可能な変数のリストが表示されるので、そこから目的の変数を選択します。
-
[フォーマット] リストから、[通貨] を選択すると、次のようになります。
- [OK] をクリックします。 [列の追加] のダイアログボックスが閉じます。
- 作成したカスタム列は、デフォルトでアクティブに設定されている PDF にのみ表示されます。この設定を受け入れる場合は [OK] を再度クリックしてください。[列の管理] のダイアログボックスが閉じます。
- これらのカスタム列を現在のプロファイルに含め、今後 PDF で使用できるようにする場合は、最初に [プロファイルに保存] をクリックします。
- マークアップリストツールバーから、[マークアップリスト] > [列] へ移動し、作成したカスタム列 ([単価]および[見積もり]) をチェックして、マークアップリストに表示されるようにします。
- [Tool Chest] タブを選択して、[見積もりツール] のツールセットから先ほど作成した「T4」 というツールをクリックします。
- [プロパティ] タブを選択します。この PDF にはカスタム列が用意されているため、カスタムセクションからこのツールの値を入力することができます。必要に応じて、横にある切り替え用の三角形をクリックしてセクションを開きます。
-
[単価] ボックスに、資材の単位あたりの価格 (例:「1.99 」)を入力し、Enter キーを押します。
- これで価格が設定されました。あとは、「タイル 4」のツールを使ってテイクオフを作成するだけです。
[マークアップリスト]には、$1.99 という [単価]、さらに測定した面積と $1.99 の積が [見積もり] としてリポートされ、表示されているはずです。
テイクオフの作成を続行すると、その時点でソートしている列によって編成された実行中の小計が存在することに気付くはずです。小計の対象を変更するには、目的の列に沿って並べ替えます。