バッチオーバーレイ

Revu でのオーバーレイ処理では、2 つ以上の PDF で、各ドキュメントを別の色に変換し、それぞれを新しい PDF 内のレイヤーとして積み重ねて比較できます。各レイヤーは透明で、その下にあるレイヤーと混色されます。色が互いに積み重なって濃い色になるため、どの要素が変更されたか、どの要素がリビジョン間で変更がなかったかを簡単に見分けられます。

バッチオーバーレイを使用すると、1 つのバッチプロセスで複数のファイルまたはマルチページファイルのオーバーレイ比較を作成できます。ここでは、バッチオーバーレイ機能について説明します。非バッチバージョンのオーバーレイもあります。

注 ： バッチオーバーレイは、 Bluebeam Revu eXtreme でのみ使用できます。

クローズ 文書または図面のグループのオーバーレイ

プロセス実行時に、PDF を Revu で開く必要はありません。Revu でドキュメントを開いている場合は、プロセスによって生じる変更はドキュメントに適用されますが、ドキュメントは保存またはチェックイン (該当する場合) されません。ユーザーはドキュメントを手動で保存またはチェックインする必要があります。Revu でドキュメントを開いておらず、別のユーザーによってチェックアウト / ロックされていない場合は、自動的に変更が適用されドキュメントに保存されます (Revu でドキュメントを開く必要はありません)。

ほとんどの場合、Revu の自動照合機能により、現在のシートとリビジョンが照合されますが、一貫した命名規則が設定されており、自動照合機能の結果が要件を満たさない場合は、ユーザーは照合アルゴリズムに独自の構文を追加できます。それでも機能しない場合、またはそれが可能でない場合は、手動相関機能をいつでも使用できます。 バッチ機能の自動照合の例については、「自動照合」を参照してください。

  1. [バッチ] > [オーバーレイページ] を選択します。 [バッチ：オーバーレイページ] ウィザードが表示されます。

  2. 対応する [追加] メニューから適切なオプションを選択して、PDF を現在のファイルおよび新規ファイルリストに追加します。
    • ファイル：ネットワークドライブまたはローカルドライブから個別にファイルを追加します。このオプションを選択すると、[開く] ダイアログボックスが表示されます。該当する場所に移動し、目的のファイルを選択します。
    • ファイルを開く：Revu で現在開いているすべてのファイルを追加します。
    • Set を開く：現在の Set に含まれるすべてのファイルを追加します。
    • フォルダ：ネットワークドライブまたはローカルドライブ上で選択したフォルダ内の全ファイルを追加します (そのサブフォルダ内のファイルを除く)。このオプションを選択すると、[フォルダの選択] ダイアログボックスが表示されます。目的のフォルダに移動して、そのフォルダを選択します。
    • フォルダおよびサブフォルダ：ネットワークドライブまたはローカルドライブ上で選択したフォルダ内の全ファイルと、そのサブフォルダ内の全ファイルを追加します。このオプションを選択すると、[フォルダの選択] ダイアログボックスが表示されます。目的のフォルダに移動して、そのフォルダを選択します。
  3. [条件を指定して照合] ドロップダウンメニューから、これらのドキュメントを照合する方法を選択します。
    • [ファイル名、ページインデックス] ：ファイル名、ページインデックスの順にドキュメントを自動的に照合します。
    • [ページラベル] ：あらかじめ定義されたページラベルを使用してドキュメントを照合します。

    • [ページ領域] ：ユーザー定義領域内で見つかったテキストを使用して、ドキュメントを自動的に照合します。ページ領域を定義するには：

      1. [選択] をクリックします。ダイアログボックスが消え、クロスヘアーカーソルが現れます。

      2. クリック + ドラッグして PDF の領域を定義します。一般的に、この領域のデータは各 PDF の同じ場所になくてはなりません。領域が定義されると、[AutoMark] ダイアログボックスが表示されます。

      3. 別の領域を追加するには、[追加] をクリックします。[AutoMark] ダイアログボックスが消え、再びクロスヘアーカーソルが現れます。クリック + ドラッグして別の領域を定義します。[AutoMark] ダイアログボックスが再び表示され、新しい領域が [選択] フィールドに追加されます。追加可能な領域数に制限はありません。
        • プレビュー でサンプルのページラベルを確認します。必要に応じて、[選択] フィールドをクリックし、[領域] の前後、または間にテキストを追加します。
      4. すべての領域が定義できたら、[OK] をクリックします。[AutoMark] ダイアログボックスが閉じて、前のダイアログボックスが表示されます。

        メモ：AutoMark は、ベクトルベースで、サイズが同じで同じ登録を持つドキュメントに最適です。ページのサイズが異なる場合、検索不可能なページが含まれている場合、スキャンが正しく登録されていない場合は、AutoMark が期待通りに動作しないことがあります。

    • [手動相関] ：自動一致プロセスを省略します。ドキュメントを手動で照合するには、このオプションを選択します。

  4. [手動相関] を除く [条件を指定してページを突き合わせる] オプションごとに、自動照合プロセスをさらに細かく制御するための高度なフィルタを定義できます。これには、[詳細] をクリックし、目的の照合フィルタを入力します。詳細については、「照合の詳細オプション」を参照してください。

  5. この時点で、今後使用するためにこのバッチを保存することができます。これには、[バッチの保存] をクリックします。ファイルは、BCX 形式で保存され、後で開くことができます。
    • 保存されたバッチは、バッチ比較、バッチオーバーレイ、バッチ Slip Sheet で開くことができます。

  6. [突き合わされたページ] をクリックします。適切な照合プロセスが実行され、(上記の [条件を指定してページを突き合わせる] で選択した項目によって規定される) [バッチ：オーバーレイページ] ウィザードの次のページが表示されます。

  7. ページは一致したペアで配置されます。同じ行のページは「ペア」と見なされ、オーバーレイされます。ページを別の行に移動するにはドラッグアンドドロップ (および別のページとペアにします) します。
  8. リストからファイルを削除するには、ファイルを選択して [削除] をクリックします。
  9. デフォルトのオーバーレイ設定を変更するには、 [デフォルトの編集] をクリックします。詳細については、「デフォルトのオーバーレイ設定を編集する」を参照してください。
  10. オーバーレイドキュメントを保存するフォルダを変更するには、[出力フォルダ] の右側にある ボタンをクリックして、目的のフォルダを選択します。
  11. 前の画面に戻るには、 [戻る] をクリックします。
  12. [OK] をクリックします。 [バッチ：オーバーレイドキュメント] ウィザードの次の画面が表示されます。

    • 前の画面の [条件を指定してページを突き合わせる] で [手動相関] が選択されており、ペアに設定されていないページが 1 ページ以上ある場合、そのページは自動的に破棄されます。

  13. 表示された概要情報を確認します。これには、各ページペアに対して作成されたオーバーレイドキュメントの名前とオーバーレイされたページが含まれます。
  1. 概要情報のレポートを生成するには：
    1. [詳細レポートの作成] を選択します。
    2. [フォーマット] ドロップダウンメニューから PDF または CSV を選択します。
    3. レポートを保存するフォルダを変更するには、 [出力フォルダ] の右側にある ボタンをクリックして、目的のフォルダを選択します。
    4. [ファイル名] フィールドにレポートの名前を入力します。
    5. 選択したフォルダ内にある同じ名前の既存ファイルを上書きするには、[既存のファイルを上書き] を選択します。
    6. 作成されたファイルを開くには、[ファイルを作成後に開く] を選択します。

    7. [設定] をクリックして、追加のレポートオプションを設定します。使用可能なオプションは、生成されるレポートの種類によって異なります。

      PDF

      • [ハイパーリンクを作成する] ：有効にすると、レポートに、現在のページ、改訂されたページ、一致しないページと、 それらの違いを強調するマークアップが配置された PDF へのハイパーリンクが含まれます。

      • [日付をスタンプする] および [時刻をスタンプする] ：有効にすると、その情報がレポートのフッターに追加されます。
      • [ページサイズ] および [方向] ：レポートのページサイズと方向を設定します。

      CSV

      • [ハイパーリンクの作成] ：有効にすると、レポートには現在のページ、改訂されたページ、一致しないページへのハイパーリンクが含まれます。
      • [列のヘッダーを含める] ：有効にすると、ファイルには比較レポートに自動生成された列ヘッダーが含まれます。
  1. [OK] をクリックします。
クローズ 高度な突き合わせオプション

[高度な突き合わせオプション] を使用すると、自動照合プロセスでページを正確に一致させるために使用されるカスタム照合フィルタを定義できます。

ワイルドカードの構文：

* 数字ではないゼロ個以上の文字を表します
＃ 数字を形成する一連の文字を表します
; 複数のフィルタを指定する際の区切り文字です
？ 一連のアルファベット文字を表します。
\ 上記の文字をリテラルとして扱う場合のエスケープ文字です

その他のすべての文字はリテラルです。

注 ： 想定される * ワイルドカードは、常に文字列の前にあります。たとえば、A#;C#は *A#;*C# と解釈されます。

注 ： スペースはリテラル文字と見なされます。セミコロンの後にスペースを含めないでください。スペースを含めると、フィルタでそのスペースも考慮に入れられます。

クローズ デフォルトのオーバーレイ設定を編集する

Revu のデフォルトのオーバーレイ設定は変更可能です。デフォルト設定にアクセスするには、 [バッチ] > [オーバーレイページ] を選択し、[バッチ：オーバーレイページ] の [デフォルトの編集] をクリックします。クリックします。必要に応じて利用可能な設定を変更し、[OK] をクリックします。

  1. [外観] ：第 1 ～ 7 レイヤー 1 および 2。レイヤーのデフォルトの線の色を変更するには、関連するカラーボックスをクリックして、目的の色を選択します。
  2. [デフォルトの背景] ：デフォルトの背景色を設定します。デフォルトは透明です。デフォルトの背景色を変更するには、カラーボックスをクリックして、目的の色を選択します。
  3. [デフォルトのブレンド] ：重複する要素の色の処理方法を決定します。
  4. [デフォルトの不透明度] ：レイヤーのコンテンツの透明度を設定します。範囲は 0 % (完全に透明) 〜 100 % (完全に不透明) です。
  5. [アドバンストカラーシェーディング]： 有効にすると、オーバーレイプロセスで高度な方法で色を混合し色合いを出すため、結果として描画の精度が高まります。
  6. [フラット化済みマークアップを含める] ：有効にすると、 回復可能としてフラットされたマークアップを無視するデフォルトの動作が上書きされます。
  7. 位置：
    • [回転] ：レイヤーのデフォルトの回転 (度単位) を設定します。範囲は 0 〜 360 度です。
    • [拡大 / 縮小] ：レイヤーのデフォルトの縮尺を設定します。 1.00 は 100 % に等しくなります (同様に、たとえば、縮尺 75 % は 0.75、125 % は 1.25 と入力する必要があります)。[拡大 / 縮小の調整] を選択して有効にします。
    • [オフセット X および Y ] ：X および/または Y 軸方向のレイヤーのデフォルトのオフセット位置を設定します。

関連トピック

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自動照合